極上御曹司からは逃れられない運命でした
「そういう問題ですか?」

「そうよ! 司輝は凛花ちゃんに好みの服を着せられるし、凛花ちゃんはお洒落な格好できるし、WIN WINじゃない!」

「それじゃこのまま任せておきます」

「そう! それでいいのよ! それに凛花ちゃん何でも着こなしちゃうし。誰もセンスないって気付かないわよ!」

そう言って豪快に笑いながらセンスないとハッキリ言われた。

「キャラクターの描いてある部屋着は捨てられました」

「あははは!」

「というかほとんどの服」

これと言って愛着があったわけじゃないからいいんだけどさ。

♦︎♦︎♦︎

引っ越し前の荷造り中、司輝が手伝いに来てくれた。

「お前それなに?」

今手にしているのはフェニックスでよく被っていたハット。
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