極上御曹司からは逃れられない運命でした
「うちの父も母も本当は会いたがっていたんですが…すみません」

「なぁに、それはこっちの方だよ」

何度かビデオ通話で話していたからか非常にフレンドリーだ。

「しっかし、実物はもっとハンサムね!」

「本当だなぁ! こんなハンサムはなかなかいないぞ?」

「凛花が迷惑ばかりかけてないか、それだけが心配よ」

「ママっ」

「全然迷惑だなんて。僕の方こそ甘えてばかりです」

「ふふふ、そう? ならいいんだけど!」

「司輝くんはあの海堂商事の社長さんなんだもんなぁ。若いのに立派だよ本当に」

「いえ、とんでもございません」

「謙虚だし、本当に素晴らしいわ」

「恐縮です」

気恥ずかしいなこりゃ。

そしてBBQの肉や野菜などを焼いて、広い庭でテーブルを囲う。

「あの先にすみません。これだけ言いたくて」

俺は姿勢を正す。

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