極上御曹司からは逃れられない運命でした
「凛花さんは僕にとってかけがえのないたった一人の大事な存在です。互いに支え合い笑顔の絶えない幸せな家庭を築きたい思っています。どうか僕に凛花さんを安心して任せてください」

そう言って頭を下げた。

「司輝くん。こちらこそ、凛花を頼む。私たちこそ、幼い頃から凛花には不自由ばかりさせてきた。きっと我慢ばかりの学生時代だったと思う」

「パパ…」

「凛花が就職して、フェニックスに住んでからはだいぶ明るくなった。そして今はもっとだ。きっと司輝くんに出会ったからだろう」

凛花は涙ぐむ。

俺はそんな凛花の手を取りギュッと握る。

「司輝くん、きっと仕事も忙しいんだろう? でもひとつだけ。凛花に寂しい思いをさせて来た私が言えた事じゃないが、だからこそどうか凛花にたくさん愛情を注いで欲しい」

きっと親父さんなりに、いろいろ葛藤があったんだろうと思った。
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