極上御曹司からは逃れられない運命でした
「いや…何でもない。んで? また今から2時間かけて帰る気か?」

ニヤっと笑って私を見下ろす司輝さん。

「まさか! もうあそこには住んでいません。最近この辺りに越してきたんです」

私はドヤ顔を披露する。

「へぇ。今日はそんな格好して遊びにでも行ってきた帰り?」

「ま、まぁ…。ちょっとクラブとBARに」

いつの間にか歩き出した司輝さんに着いて歩く私。

「ふぅん。一人で?」

「…はい」

「クックックックッ。もしかして今もぼっち?」

んな!?

「ち、違います! ちゃんと今は…」

あ、でもこっちに友達いないや。

結局ぼっちやん。

「今は?」

「ひ、引っ越したばっかりだから、い、今から友達作るんです!」

「ははは! そうかそうか」

司輝さんは意外にも良く笑う。

あの時は分からなかった。
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