極上御曹司からは逃れられない運命でした
「あ…、私つい先日までアリゾナ州のフェニックスで仕事してて…」

「ははは、二時間どころでない所に住んでたのか」

「あ、はい。まぁ、そうなりますね」

「通りで会わないわけだ」

何でそんな言い方すんのよ。
まるで俺は会いたかったと言ってるみたいに聞こえる。

自分はあんなに綺麗な奥様がいるっていうのに。

そうだよ。
こんな二人で一緒にいて駄目だよ。

「あ、あの…。私はこの辺で…」

「なぁ」

司輝さんが立ち止まる。

「そろそろ勘違いをやめてもらいたい」

え…?

あ…、私知らない間に司輝さんをそういう目で見ちゃってたか…?

私はつい心配になって司輝さんを見上げたまま言葉を出せない。

「那子は俺の妹な」

「い、妹!?」
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