極上御曹司からは逃れられない運命でした
そして鏡に映った自分になかなか引く。
自分で切ったのはいいものの、まぁ酷い有様だ。

「それじゃ切って行くねー!」

みるみるうちに整えられて行く。

「こんな感じでどうかな?」

しばらくしてセットも終わると、鏡の前には前下がりのセンターパートで分けた感じのハンサムショートになった私がいた。

「凄い…」

初めてこんなオシャレな髪型した。

「凛花ちゃん、顔立ちハッキリしてて美人だから似合うね!」

び、美人…
初めて言われた。

「あ、ありがとうございます…」

その後店長ぽい人も見にきてカットの具合を確認されたりして店を出る事に。

「それじゃ気をつけて帰ってね! また良かったら来てー!」

「は、はい。ありがとうございました。それじゃ…」

ドアの前まで見送られ私はその場を離れた。

お金もあまり持ってないし、ふらふらと適当に入った店でウィンドウショッピングをしたりして気が付けば18時を過ぎる頃だった。

今から帰ったら21時くらいか…

まだ帰りたくないな…
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