極上御曹司からは逃れられない運命でした
「いいから!」

ククククッ。

「家で回さないのか?」

「なんか急に壊れちゃったみたいなの」

「新しいの買ってやろうか?」

「は?」

「え?」

すると深いため息を吐く凛花。

「司輝さんてさ。なんなの本当に」

そう言って笑い出した。

あ、またエクボが出た。

「お人好しなの?」

「俺が? いやまったく違う」

他の奴ならこんな事言わない。

「だっていっつもじゃん。私がピンチの時は必ず司輝さん現れて助けてくれるんだけど。どんな確率なのよ」

いや、そんな事言われても…

「だめか?」

凛花は首を横に振る。

「ううん。感謝してる。でも洗濯機は大丈夫。はははっ!」

「ククっ、そうか。何かあったら言え」

俺は凛花の頭にポンと手を乗せる。

「あ…、悪い」

つい手が出てしまう。

今だって自然に隣に立って、肩が触れてしまっていた。

スッと距離を取る俺。
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