極上御曹司からは逃れられない運命でした
「刺身。今朝釣ってきたんだ」
「釣り!? あ、それでそんなに日焼けしてたの?」
「ああ。お前、今日の仕事休んだんだろ?」
「あ、まぁ。うん」
「なんて言って休んだんだ?」
「ちょっと急用ができたからってだけ…。状況もわかんなかったし」
「なら、新鮮な刺身を急に食わなきゃいけなくなったって事で大丈夫だな」
「あはは! 何それ」
「美味いから。ほら、帰るぞ」
そう言ってもう違和感が無いほどずーっと握っていた手をそのまま引っ張られ車に戻って、レジデンスまでとんぼ返りした。
「お、お邪魔します」
「ちょっと待っててな」
そして魚を捌き始める司輝。
「すご…」
「俺、海釣り趣味なんだ」
「そうなんだ。パパも好きだよ釣り」
「お、本当に?」
なんでか嬉しそうにする司輝。