極上御曹司からは逃れられない運命でした
「凛花。親父さん、大丈夫そうだぞ」
「え?」
「なんでも、親父さんの近くでひったくりに遭った女性を助ける為に犯人を取り押さえたらしいんだけど、その時ギックリ腰になって運ばれたんだって」
「は?」
「お袋さんも今病院にいるみたいだけど、慌てて出てきて充電も切れたらしく携帯持ってきてなかったみたいだ」
「へ?」
クスクス笑う司輝。
「どうする? チケットはあるから、行くか?」
「ほんっとにもう…」
私は気がすっかり抜けてフラフラとよろめいてしまう。
するとすかさずガシっと支えられる。
「キャンセルできる?」
「大丈夫だ」
「本当ごめんなさい」
「ククククッ。命に別状なくて良かったよ本当に」
司輝はそう言って直ぐに飛行機のキャンセルの手続きを取ってくれた。
キャンセル料まで払ってくれて。
「無理言って取ってもらったのに本当ごめん…。キャンセル料まで…」
「いいから。そんなの気にすんな。それより、刺身食うか?」
「え?」
司輝はニカッと笑う。