あんたなんかキライ。僕は愛してる
あんたなんかキライ。僕は愛してる
高山 南寿
泣き腫らした瞼。放心したような瞳。それなのに、唇をきゅっと結び、気持ち口角を上げた君の顔が忘れられない。
その瞳は悲しみや痛みを宿している。
つかの間の逢瀬。
もう終わりにしようと何度となく別れても、別れ切れなかった。
でも、疲れきった君は本当に別れると決めたんだね。
まだ二十二歳の君にそんな表情をさせたのは、この僕だ。
結果として、楽しい時間より苦しい悲しい時間が多くなったんだね。
僕は、あの時の僕は何にも分かってなかった。
いや、今もわかっているだろうか。
僕は若くて、とても綺麗な君が好きだったんだ。
今も思っているのは、君のことじゃなくて、君との思い出に恋しているんだ。
傷つけあったことも忘れて、いい思い出だけにすがりついてるんだ。
君をすごく傷つけた。
あの嫌な別れ方をしたことも、忘れてしまった。
今も残る気持ちは、未練だ。
長い未練だ。
高山 南寿
泣き腫らした瞼。放心したような瞳。それなのに、唇をきゅっと結び、気持ち口角を上げた君の顔が忘れられない。
その瞳は悲しみや痛みを宿している。
つかの間の逢瀬。
もう終わりにしようと何度となく別れても、別れ切れなかった。
でも、疲れきった君は本当に別れると決めたんだね。
まだ二十二歳の君にそんな表情をさせたのは、この僕だ。
結果として、楽しい時間より苦しい悲しい時間が多くなったんだね。
僕は、あの時の僕は何にも分かってなかった。
いや、今もわかっているだろうか。
僕は若くて、とても綺麗な君が好きだったんだ。
今も思っているのは、君のことじゃなくて、君との思い出に恋しているんだ。
傷つけあったことも忘れて、いい思い出だけにすがりついてるんだ。
君をすごく傷つけた。
あの嫌な別れ方をしたことも、忘れてしまった。
今も残る気持ちは、未練だ。
長い未練だ。
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