代理の告白を頼まれました

 それから、先輩とつるむようになった。
 それに応じて、授業の出席率が低くなった気がする。
 うちの両親は放任主義だから、休んでも文句は言われない。


 でも、光ちゃんは別だった。


 「なんで最近休んでるの?」


 そう、光に言われた。


 「やっぱりあの先輩と一緒につるんでるの?」

 私はその言葉にただ、頷いた。


 「あまりやめといたほうがいいと思うけど……」
 「まだ、先輩が誘拐犯の一味だと疑ってるの?」
 「そんなわけじゃないけど……でも、夢ちゃんが段々等不真面目になってる感じがして嫌だ」
 「ちゃ、ちゃんと勉強はしてるから」


 それに毎日休んでるわけじゃない。
 一週間、35コマのうち5コマも休んでいない。
 球に疲れた時、先輩と一緒に授業を休んでるだけだ。


 「あまりよくないと思うけど……」
 「それに、先輩が卒業しちゃうまであと少ししかないから」


 もう二か月しかない。それが過ぎれば先輩はいなくなっちゃう。
 だから、今のうちに一緒に遊んでおきたい。


 私も分かってる。私は不真面目になってきていると。だから、家で頑張って勉強してそれを補っている。


 「私は大丈夫」

 そう言い切った。

 そう言えば、先輩は大丈夫なのだろうか。
 先輩は、ずっと遊んでばかりだ。
 良く考えれば先輩は受験生。推薦も使っている様子が見えない。
 どうやってるんだろうか。

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