家出少女、拾われる




 そして、私は冬休みに再び作太さんの家に行った。


 「作太さん」

 私は来ていきなり彼の胸の中に飛び込んだ。
 失礼を承知でだ。


 「私、会いたかったです」
 「そ、そうか」


 動揺の声をを出している。


 「私本当に感謝してます。生活が楽しくなりました。でも」
 「でも?」
 「私、やっぱりこの家も好きです。作太さんのことが好きです」


 その言葉が告白の言葉になるかもしれないと思い、私はすぐに「尊敬の意味と、大人としてです」と言った。


 私は恋愛面でも、彼のことが、作太さんのことが好きなのかもしれない、いや好きだと思う。
 

 でも、それを言葉として言ってしまうのは怖いものがあったのだ。
 断られたらどうしよう。それどころか、作太さんの縁が切れたら、と思ったら怖いものがあるのだ。

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