家出少女、拾われる


 「美味しいですか?」


 私は作太さんに向かって言う。すると、作太さんはグッドポーズを見せながら「今日もおいしいなあ」と、笑顔で言ってくれた。


 「というか、料理上手くなったか?」
 「はいっ!!」


 実はあれから料理の腕を磨いて来てた。
 今日はそれを披露する絶好のチャンスだったのだ。


 「そう言ってもらえてうれしいです」
 「やっぱりお金とか払おうか? 流石にただで作ってもらうのは」
 「それに関しては私の方がもらってばっかりなので」


 流石にここから、私がお小遣い貰ってたらへんな話になってしまう。
 今の状況でさえ、世間一般から見たらだいぶおかしな状況だし。


 住まわせてもらってるだけでありがたい。
 私は作太さんに恩を返しきれてないのだ。


 流石に作太さんに、恩を着せたままというのも、行けない話だ。


 私は、作太さんに恩を返しつつ、告白をしないといけない。
 もしそれが叶わなかったとしても。

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