ねぇ、あのさ *男の子目線*
*
渚と別れてから、数ヶ月が経った。
もう引っ越しの準備も、だいぶ進んでいる。
俺から渚を振ったくせに、今でもまだ胸がズキズキする。
俺、どんだけ渚のこと好きだったんだよ。
あー、マジで、バカみたい。
俺たちって、もう元の関係には戻れないのかな。
俺の選択が正しかったのか、今でもずっと考えてしまう。
それでも、関係を修復しようと行動するのは怖くて。
そんなことを思いながら、移動教室の準備をしていたとき。
何気なさそうに話している、クラスメイトの声がした。