生と死の境目で僕達は。~学園の頂点を目指し争え!~

4.

沙耶香
「お母さんは、死んだ」


それに続けてまた妹は語った。


沙耶香
「…アイツのせいで、……アイツのせいでアイツのせいでアイツのせいで!!お母さんは殺された」


「殺、された?」

沙耶香
「全部騙しだったんだ――全部。全部アイツの企みだった…!人の不幸にとけ込んでは、いい様に扱って。
アイツさえ居なければ今頃、お母さんとお兄ちゃんとも楽しく過ごせてたのに……なんで。アイツが……っ!!!」


「お、おい。どういうことだよ沙耶香?
何があったんだ?」

沙耶香
「お母さんはアイツに―――」

???
「おいお前。話が違うよなああああ?お前自分が何してんのか分かってんのか?観客、ドン引きだぞ。」

沙耶香
「……」


「沙耶香、こんな奴どうでもいいから早く話を――!」


突如、貫通するナイフの様な激痛が体に走った。



「うぐあっっ?!」



(クソっ……!この光景どっかでも見たじゃねえかよ…!)


???
「んだてめえ?こんな奴??何様なんだよ?」

沙耶香
「お兄ちゃん!逃げて!!!」


突如、沙耶香の訴えと共に激しい痛みが体中に走った。


うっすら、話声が聞こえるが、
そう距離は遠くないはずなのに、声が遠く感じる。


???
「沙耶香、お前、もしかしてこの場を、俺の能力を利用してソイツと話す機会を設けたのか?」

沙耶香
「………」

???
「なんか言ったらどうだよ???なあ。」

???
「お前のやりたいことは、分かってんだぜ?
やれるもんならやってみろよ。早く。」

沙耶香
「………」

???
「聞いてんのかオラァァァ!!!!!!!」

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