無自覚男子にキュン!




わいわいと賑やかな下駄箱前に、クラス名簿が張り出される。



入学式




高校入学を機に地元から離れた私は、中学の時の知り合いとは離れているため、全ての出会いが初めてなのだ。




むしろここにいる全員が私のことを知らないのは、かえっていい事なのでは…?なんてプラスに考えたりもした。




えーと、えーと。



心の中で自分とおしゃべりをしながら、クラス名簿と睨めっこする。



我ながら忙しい人間だなと思う。




1年5組
漣 胡桃(サザナミ クルミ)



キャハキャハと笑いながら話す女の子達に混じりながら、自分の名前をやっとのことで見つけ出し、"心の中"でガッツポーズをする。



早く教室行って友達を作るんだ…!



そう決意をし、この場から離れようと移動する。



が、




 
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