モテ期なんて聞いていない!ー若手実業家社長の幼馴染と元カレ刑事に求婚されています
間違えたデートと癒やしの一時
あかりは困っていた。自分史の中でも史上最大に迷っていたし、困り果てていた。
自分にとって不得意分野である恋愛関係で、同時に二人の男に言い寄られて、あまつさえプロポーズされているからだ。
あかりがこれまでの人生で付き合ってきたのは三人。
初彼氏は高校の時。付き合い期間は半年ほど。警察官試験に合格したらフラレた。
次の彼氏は、警察学校の同期。卒業間近で付き合ってこれまた配属が決まったら中々会える時間がなくて三ヶ月でフラレた。
その次が颯。一番長く付き合って、初めて自分からフッた。
振り返ってみても大した恋愛経験をしているわけではない。
むしろ颯以外はキス止まりの関係でしかなかったあかりなのだ。恋愛偏差値は限りなく低いはずなのに、何故今自分は理貴と颯、二人から同時にプロポーズされているのか。
あかりは考えた。考えて考えて考え抜いて。
そして出した結論は。
(よし、仕事が忙しいっていってうやむやにしよ……)
なんとも消極的な答えだった。