宇宙で、推しとウエディング!?
「シュリのことが好きになったから、シエスタ博士には悪いけど、女性にインプットされたプログラムを、男性に書き換えてほしいと言われたぞ。そうとう、時間がかかった。むずかしいプログラムだ。さすがだな、夏野シエスタ博士は」
「そうです! シエスタ博士は天才なんです!」
「な、え? ちょっと待って」
「シュリさあん。もっとなでてくださいよー」
ぎゅうう、と抱きついて甘えてくるポピー。
桜モチをモチモチと食べながら、クールに座っているサカエくん。
いやいや。チョット待って。
わたしは、まだ事態がのみ込めてないから!
「えっと、ポピー。わたしのこと、好きなの?」
「そうみたいです。これはシエスタ博士への思いとは、別物です! 私は、シュリさんのことが、好きになってしまったんです! 【異性】として!」
「あの、えっと」
「なので、花嫁探しにも着いていきます! シュリさんのことが、好きなので!」
高らかに、ハッキリと言うポピーは、惑星チロルにいた時とは、やっぱり別人のように変わってる。
自己プログラムを、書き換えちゃったから?
「さ、サカエくん! いいの?」
「問題ない。桜の木に人数制限は、ない。しかし、性別が男になった以上、ポピーは花嫁候補じゃなくなってしまったがな」
そ、そっかー! なるほどね!
確かに、それは納得だけど。
「よし、それじゃあ、次の星へ向かうぞ」
「おーっ!」
わたしの肩をだきよせながら、ポピーが元気にこぶしをあげた。
うーん。これが、宇宙サイズのサプライズかあ。
いや、規模でかすぎだから!
*
ポピーが、離してくれない。
ぎゅっと、わたしに抱きついたまま、どこにでもついてくる。
今も、テーブルから立ち上がろうとすると、ハグのまま、ポピーもいっしょに立ち上がってきた。
「ポピーってば。もう……歩きにくいよ」
「あ、すみません。シュリ」
そういうと、今度は手を握ってくる。
アンドロイドの、あたたかい手だ。
でもさ、コレちょっと、くっつきすぎじゃないかな。そりゃ、本気でイヤなワケじゃないんだけどさ。
なんか、いつのまにか、呼び捨てになってるし。
「ポピー」
「なんでしょう、シュリ」
「ポピーが、わたしのこと好きなのは、その……嬉しいんだけどね。わたし……」
「雪之町さんが、好きなんですよね。わかってますよ。それで、いいんです」
「そうです! シエスタ博士は天才なんです!」
「な、え? ちょっと待って」
「シュリさあん。もっとなでてくださいよー」
ぎゅうう、と抱きついて甘えてくるポピー。
桜モチをモチモチと食べながら、クールに座っているサカエくん。
いやいや。チョット待って。
わたしは、まだ事態がのみ込めてないから!
「えっと、ポピー。わたしのこと、好きなの?」
「そうみたいです。これはシエスタ博士への思いとは、別物です! 私は、シュリさんのことが、好きになってしまったんです! 【異性】として!」
「あの、えっと」
「なので、花嫁探しにも着いていきます! シュリさんのことが、好きなので!」
高らかに、ハッキリと言うポピーは、惑星チロルにいた時とは、やっぱり別人のように変わってる。
自己プログラムを、書き換えちゃったから?
「さ、サカエくん! いいの?」
「問題ない。桜の木に人数制限は、ない。しかし、性別が男になった以上、ポピーは花嫁候補じゃなくなってしまったがな」
そ、そっかー! なるほどね!
確かに、それは納得だけど。
「よし、それじゃあ、次の星へ向かうぞ」
「おーっ!」
わたしの肩をだきよせながら、ポピーが元気にこぶしをあげた。
うーん。これが、宇宙サイズのサプライズかあ。
いや、規模でかすぎだから!
*
ポピーが、離してくれない。
ぎゅっと、わたしに抱きついたまま、どこにでもついてくる。
今も、テーブルから立ち上がろうとすると、ハグのまま、ポピーもいっしょに立ち上がってきた。
「ポピーってば。もう……歩きにくいよ」
「あ、すみません。シュリ」
そういうと、今度は手を握ってくる。
アンドロイドの、あたたかい手だ。
でもさ、コレちょっと、くっつきすぎじゃないかな。そりゃ、本気でイヤなワケじゃないんだけどさ。
なんか、いつのまにか、呼び捨てになってるし。
「ポピー」
「なんでしょう、シュリ」
「ポピーが、わたしのこと好きなのは、その……嬉しいんだけどね。わたし……」
「雪之町さんが、好きなんですよね。わかってますよ。それで、いいんです」