不器用なプロポーズ
彼の瞳
「あ、ありがとうございま、す」
逆光で影の掛かった三嶋社長の顔を見上げながら、なんとかお礼の言葉を絞り出す。
驚いた。おかげで滲んでいた涙も引っ込んでくれたけれど、まさか、この人が持ってきてくれるなんて思っていなかった。むしろ、返ってくるとは思わなかった。
恐る恐る手を出した私に、三嶋社長は無言でその髪飾りを手渡してくれる。
……そこで気づいた。
私が先に口にすべきは感謝では無い。謝罪の筈だ。
まるで何も無かった様に、すぐさま背中を向けた三嶋社長に向かって慌てて声をかけた。
「あのっ! 先程は申し訳ありませんでしたっ!」
私の声に、彼が振り向く。その顔には、相変わらずの無表情がのせられていた。
―――恐い。
怒られるならまだいい。けれど最悪、即刻辞めさせられたりしたらどうしよう。
自分がどれだけ重大なミスをやらかしたかは判っているつもりなのに。
予想外だった秘書という仕事。だけど今日、三嶋社長と安近さんの仕事振りを見せてもらった事で、おぼろげにも自分が努力したい方向性が見えてきた様な気がした。
しかし結果次第では、その機会が無くなってしまうのかもしれない。
そう思うと、とても悲しかった。
今彼がここに居るという事は、昼食会は流れてしまったのだろう。それは間違いなく、私が場を上手く切り抜けられなかったのが原因で。
どう叱られてもいい。このまま、秘書として彼らの傍で仕事を学んでいきたい。
今の私は、そう願ってしまっていた。
無言で私を見下ろす三嶋社長の目は、やっぱり感情が読めなくて。シルバーフレームの眼鏡の奥を、ただじっと見つめ返した。
傲慢でも良い。この機会を逃したくない。
そう願いながら、ぎゅっと身構えて返事を待った。
―――けれど。
「いや……悪かった」
返ってきたのは、予想とは違った言葉だった。
―――え?
聞こえた声に、一瞬耳を疑う。しかし、今のは確かに三嶋社長の声だ。
悪かった、って。
言ったの?今?
誰に。
あ、私に?
……私、どうして三嶋社長に謝られてるのかしら。
驚く私の目には、相変わらず無表情な彼の顔が映っている。けれど、その眼鏡越しの瞳にはどこか、こちらを気遣う様な、心配げな光が揺らいでいた。
てっきり怒られるとばかり思っていたのに、投げられた予想外の言葉に混乱する。
謝るべきはこちらなのに、なぜ、私が謝られているのか。しかも相手が相手である。
「社長、それじゃあ伝わりませんよ」
互いに無言となってしまった私達の間を、穏やかな声が取り持った。
いつの間にか三嶋社長の後ろに来ていた安近さんが、微笑みながらやれやれと言った風に息をつく。
「安近さん……」
落ち着いた彼の態度にどこかほっとした気持ちになる。
けれど、言葉が足りないとはどういう意味だろう。
「まあとりあえず、ここでは何ですから、説明は帰りながら致しましょうか」
反応に困っている私に、安近さんは微笑みながら後ろを指差す。
いつの間にか、彼の後方にはここへ来る際に乗った社用車が待機していた。
◆◇◆
「古宮さん。貴女が気にする事なんてありませんよ。今回は想定外が重なっただけです。それに、配属初日の貴女を同行させた社長に責任があるんですから」
「いえ、そんな」
助手席に座る私の後ろで、安近さんが先程と何ら変わらぬ調子のまま、そう声をかけてくれる。
けれど最後に告げられた言葉が少々辛辣で驚いてしまった。
社長に責任って……。
安近さんはっきり言い切ってしまってるけど。大丈夫なのだろうか。
フォローしてくれるのは正直有り難いけれど、私と同じ年齢の子でもああいった男性のあしらいが上手い子はいるのだし、やはり私にも責任がある筈だ。
そう思って困っていると。
「……そういう事だ」
と、今度は斜め後方から静かな声がした。振り向くと、三嶋社長は窓の外に視線を向けている。
……確かに聞こえたけど、今の幻聴じゃないわよね?
再び予想外の言葉が聞こえた事に困っていると、安近さんが「ね」と一言付け加えてくれた。
やはり三嶋社長が言ったらしい。
なんだろう。これ。二人して、すごくフォローしてくれている様な……。
「まあでも、許してあげてください。今回の担当者があんな方だったなんて、社長も知らなかったんです。元々は他の方が担当する筈でしたからね」
許すも何も畏れ多いしかないのだけど、安近さんは溜息交じりにそう零した。
「そうなんですか?」
担当者が違った……とは、どういう事だろう。しかも三嶋社長に知らされていなかったなんて、結構イレギュラーなんじゃないだろうか。
「ええ。それで……ああ、三嶋社長、やはり予想通りでした」
「そうか。なら常務に連絡しておいてくれ」
「畏まりました」
頭に疑問符を浮かべる私の後ろで、安近さんは三嶋社長に何か確認を取っていた。そしてケースからタブレットを取り出し、操作し始める。
そうこうしているうちに、車は三嶋システム自社ビルへと到着した。
「古宮さん、今日は恐い思いをさせてしまって、申し訳ありませんでした。今後は無いようにしますので、許して下さいね」
車を降りる時にもそう言われて、今度こそ慌てて頭を下げた。フォローされ過ぎて、むしろこちらが申し訳ない。
いや、上手くやれなかった時点で申し訳ないどころじゃなかったんだけども。
「と、とんでもありませんっ。安近さんに謝っていただく様な事は何もっ。ですが、お気遣いありがとうございますっ」
若干萎縮してしまった私に、安近さんは「ああ、ちょっとやり過ぎましたね」と苦笑いした。
「さて、もうお昼ですから、古宮さんは休憩を取って来て下さい。午後からは、秘書課での研修になりますので、秘書課オフィスの方に来て下さいね」
「判りました」
私と安近さんのやり取りを見ていた三嶋社長が、私の返事を聞くなりロビーの奥へと歩いて行く。
彼からの謝罪に対しても何か伝えたかったのだけど、足早に歩いて行かれたのでその機会を逃してしまった。
かと言って、今から呼び止めるのも微妙な気がする。
そう思って三嶋社長の背中を見ていると、私の前に居る安近さんが小さく溜息をついた。
ふと目を向けると、安近さんも三嶋社長の方を見ている。
「……尚悟がもう少し器用な子だったら、貴女に迷惑をかける事も無かったんですけどね」
―――え。
小さめの声音で呟かれた言葉に、私は驚いて安近さんの顔を凝視した。
そんな私に、安近さんはそっと口元に指をあて、微笑んでから三嶋社長の後へと続いて行く。
奥にまだ見える、三嶋社長の濃いグレーのスーツの背中と、安近さんの落ち着いたブラウンのスーツの背中。
その二人の背中を見比べながら、私は先程の安近さんの言葉を反芻していた。
……安近さん今、三嶋社長の事呼び捨てにしなかった?
しかも器用な子だったら、って言った……様な。
私の聞き間違い?
いやでも、距離的にそれは無いような。
衝撃の一言に、浮かべた疑問符は数あれど、その後問いかける勇気は無くて。
それから秘書としての基礎研修も終わり、少し過ぎた頃に知らされたのは、安近さんの突然の退職だった。何でも奥様のご実家の家業を引き継ぐ事になったらしい。
そして驚いた事に、彼の後任をやらないかと打診された私は、それを引き受ける事になった。
もちろん、三嶋社長付秘書という役職柄、他の経験豊富な秘書の名前も挙がったし、本人達からの希望もあった。
けれどそれを差し置いてまで、安近さんは若輩者である私を押してくれた。前任者、且つ秘書課課長からの指名と言う事もあって、私は思いがけずそのまま、彼の後任に付くことになったのだった。
安近さんに、私の何がそんなに気に入ってもらえたのかはわからなかったけれど。
期待してくれるなら、応えたいと思った。
何より安近さんのサポートや秘書としての仕事をこなすうち、自分の中で、はっきりとした「目指すべき自分」の姿が思い浮かべるようになっていた。
仕事の出来る女性になりたい、自分の足で立てる人に。たぶんそう考えられるようになったのも、三嶋社長や、安近さんや、他の秘書仲間の人達と過ごしてきたからだろうと思う。
三嶋システムはこの頃、成長期の真っ只中だった。誰もが若い会社を大きくしたいと自分に出来ることを探していたし、やり遂げれば認められた。
三嶋尚悟はそういう人間だった。
仕事には厳しいし、顔も無表情に近いし、感情も読めない。けれど決して理不尽はせず、良い意味で機械的に、社員を評価し動かしていた。
―――七年という歳月の中で。
私は三嶋社長の事を、いつしか機械的な人間だと思い込む様になっていた。
……今思えば、そうしなければいけない「何か」があったからなのかもしれない。
安近さんが退職後、私は一人で三嶋社長の秘書として彼の後ろを歩く様になった。
オフィスで三嶋社長と二人になる時、私は出会った当時に見た彼のあの心配げな、気遣う様な光を浮かべた瞳の事を、思い出さない様に意識した。
……そうしなければ、彼を近くに感じてしまいそうだったから。
だけどそれでは、私の思う通りの『仕事』は出来ない。
サポートする側、される側。
会社の代表と、その秘書。
あからさまな線を引いたのは、どちらが先だったのだろう。
そうこうしている内、追われるように過ぎていく日々の中で、彼のあの瞳の事は、私の記憶の奥底に埋もれてしまっていたのだった。
逆光で影の掛かった三嶋社長の顔を見上げながら、なんとかお礼の言葉を絞り出す。
驚いた。おかげで滲んでいた涙も引っ込んでくれたけれど、まさか、この人が持ってきてくれるなんて思っていなかった。むしろ、返ってくるとは思わなかった。
恐る恐る手を出した私に、三嶋社長は無言でその髪飾りを手渡してくれる。
……そこで気づいた。
私が先に口にすべきは感謝では無い。謝罪の筈だ。
まるで何も無かった様に、すぐさま背中を向けた三嶋社長に向かって慌てて声をかけた。
「あのっ! 先程は申し訳ありませんでしたっ!」
私の声に、彼が振り向く。その顔には、相変わらずの無表情がのせられていた。
―――恐い。
怒られるならまだいい。けれど最悪、即刻辞めさせられたりしたらどうしよう。
自分がどれだけ重大なミスをやらかしたかは判っているつもりなのに。
予想外だった秘書という仕事。だけど今日、三嶋社長と安近さんの仕事振りを見せてもらった事で、おぼろげにも自分が努力したい方向性が見えてきた様な気がした。
しかし結果次第では、その機会が無くなってしまうのかもしれない。
そう思うと、とても悲しかった。
今彼がここに居るという事は、昼食会は流れてしまったのだろう。それは間違いなく、私が場を上手く切り抜けられなかったのが原因で。
どう叱られてもいい。このまま、秘書として彼らの傍で仕事を学んでいきたい。
今の私は、そう願ってしまっていた。
無言で私を見下ろす三嶋社長の目は、やっぱり感情が読めなくて。シルバーフレームの眼鏡の奥を、ただじっと見つめ返した。
傲慢でも良い。この機会を逃したくない。
そう願いながら、ぎゅっと身構えて返事を待った。
―――けれど。
「いや……悪かった」
返ってきたのは、予想とは違った言葉だった。
―――え?
聞こえた声に、一瞬耳を疑う。しかし、今のは確かに三嶋社長の声だ。
悪かった、って。
言ったの?今?
誰に。
あ、私に?
……私、どうして三嶋社長に謝られてるのかしら。
驚く私の目には、相変わらず無表情な彼の顔が映っている。けれど、その眼鏡越しの瞳にはどこか、こちらを気遣う様な、心配げな光が揺らいでいた。
てっきり怒られるとばかり思っていたのに、投げられた予想外の言葉に混乱する。
謝るべきはこちらなのに、なぜ、私が謝られているのか。しかも相手が相手である。
「社長、それじゃあ伝わりませんよ」
互いに無言となってしまった私達の間を、穏やかな声が取り持った。
いつの間にか三嶋社長の後ろに来ていた安近さんが、微笑みながらやれやれと言った風に息をつく。
「安近さん……」
落ち着いた彼の態度にどこかほっとした気持ちになる。
けれど、言葉が足りないとはどういう意味だろう。
「まあとりあえず、ここでは何ですから、説明は帰りながら致しましょうか」
反応に困っている私に、安近さんは微笑みながら後ろを指差す。
いつの間にか、彼の後方にはここへ来る際に乗った社用車が待機していた。
◆◇◆
「古宮さん。貴女が気にする事なんてありませんよ。今回は想定外が重なっただけです。それに、配属初日の貴女を同行させた社長に責任があるんですから」
「いえ、そんな」
助手席に座る私の後ろで、安近さんが先程と何ら変わらぬ調子のまま、そう声をかけてくれる。
けれど最後に告げられた言葉が少々辛辣で驚いてしまった。
社長に責任って……。
安近さんはっきり言い切ってしまってるけど。大丈夫なのだろうか。
フォローしてくれるのは正直有り難いけれど、私と同じ年齢の子でもああいった男性のあしらいが上手い子はいるのだし、やはり私にも責任がある筈だ。
そう思って困っていると。
「……そういう事だ」
と、今度は斜め後方から静かな声がした。振り向くと、三嶋社長は窓の外に視線を向けている。
……確かに聞こえたけど、今の幻聴じゃないわよね?
再び予想外の言葉が聞こえた事に困っていると、安近さんが「ね」と一言付け加えてくれた。
やはり三嶋社長が言ったらしい。
なんだろう。これ。二人して、すごくフォローしてくれている様な……。
「まあでも、許してあげてください。今回の担当者があんな方だったなんて、社長も知らなかったんです。元々は他の方が担当する筈でしたからね」
許すも何も畏れ多いしかないのだけど、安近さんは溜息交じりにそう零した。
「そうなんですか?」
担当者が違った……とは、どういう事だろう。しかも三嶋社長に知らされていなかったなんて、結構イレギュラーなんじゃないだろうか。
「ええ。それで……ああ、三嶋社長、やはり予想通りでした」
「そうか。なら常務に連絡しておいてくれ」
「畏まりました」
頭に疑問符を浮かべる私の後ろで、安近さんは三嶋社長に何か確認を取っていた。そしてケースからタブレットを取り出し、操作し始める。
そうこうしているうちに、車は三嶋システム自社ビルへと到着した。
「古宮さん、今日は恐い思いをさせてしまって、申し訳ありませんでした。今後は無いようにしますので、許して下さいね」
車を降りる時にもそう言われて、今度こそ慌てて頭を下げた。フォローされ過ぎて、むしろこちらが申し訳ない。
いや、上手くやれなかった時点で申し訳ないどころじゃなかったんだけども。
「と、とんでもありませんっ。安近さんに謝っていただく様な事は何もっ。ですが、お気遣いありがとうございますっ」
若干萎縮してしまった私に、安近さんは「ああ、ちょっとやり過ぎましたね」と苦笑いした。
「さて、もうお昼ですから、古宮さんは休憩を取って来て下さい。午後からは、秘書課での研修になりますので、秘書課オフィスの方に来て下さいね」
「判りました」
私と安近さんのやり取りを見ていた三嶋社長が、私の返事を聞くなりロビーの奥へと歩いて行く。
彼からの謝罪に対しても何か伝えたかったのだけど、足早に歩いて行かれたのでその機会を逃してしまった。
かと言って、今から呼び止めるのも微妙な気がする。
そう思って三嶋社長の背中を見ていると、私の前に居る安近さんが小さく溜息をついた。
ふと目を向けると、安近さんも三嶋社長の方を見ている。
「……尚悟がもう少し器用な子だったら、貴女に迷惑をかける事も無かったんですけどね」
―――え。
小さめの声音で呟かれた言葉に、私は驚いて安近さんの顔を凝視した。
そんな私に、安近さんはそっと口元に指をあて、微笑んでから三嶋社長の後へと続いて行く。
奥にまだ見える、三嶋社長の濃いグレーのスーツの背中と、安近さんの落ち着いたブラウンのスーツの背中。
その二人の背中を見比べながら、私は先程の安近さんの言葉を反芻していた。
……安近さん今、三嶋社長の事呼び捨てにしなかった?
しかも器用な子だったら、って言った……様な。
私の聞き間違い?
いやでも、距離的にそれは無いような。
衝撃の一言に、浮かべた疑問符は数あれど、その後問いかける勇気は無くて。
それから秘書としての基礎研修も終わり、少し過ぎた頃に知らされたのは、安近さんの突然の退職だった。何でも奥様のご実家の家業を引き継ぐ事になったらしい。
そして驚いた事に、彼の後任をやらないかと打診された私は、それを引き受ける事になった。
もちろん、三嶋社長付秘書という役職柄、他の経験豊富な秘書の名前も挙がったし、本人達からの希望もあった。
けれどそれを差し置いてまで、安近さんは若輩者である私を押してくれた。前任者、且つ秘書課課長からの指名と言う事もあって、私は思いがけずそのまま、彼の後任に付くことになったのだった。
安近さんに、私の何がそんなに気に入ってもらえたのかはわからなかったけれど。
期待してくれるなら、応えたいと思った。
何より安近さんのサポートや秘書としての仕事をこなすうち、自分の中で、はっきりとした「目指すべき自分」の姿が思い浮かべるようになっていた。
仕事の出来る女性になりたい、自分の足で立てる人に。たぶんそう考えられるようになったのも、三嶋社長や、安近さんや、他の秘書仲間の人達と過ごしてきたからだろうと思う。
三嶋システムはこの頃、成長期の真っ只中だった。誰もが若い会社を大きくしたいと自分に出来ることを探していたし、やり遂げれば認められた。
三嶋尚悟はそういう人間だった。
仕事には厳しいし、顔も無表情に近いし、感情も読めない。けれど決して理不尽はせず、良い意味で機械的に、社員を評価し動かしていた。
―――七年という歳月の中で。
私は三嶋社長の事を、いつしか機械的な人間だと思い込む様になっていた。
……今思えば、そうしなければいけない「何か」があったからなのかもしれない。
安近さんが退職後、私は一人で三嶋社長の秘書として彼の後ろを歩く様になった。
オフィスで三嶋社長と二人になる時、私は出会った当時に見た彼のあの心配げな、気遣う様な光を浮かべた瞳の事を、思い出さない様に意識した。
……そうしなければ、彼を近くに感じてしまいそうだったから。
だけどそれでは、私の思う通りの『仕事』は出来ない。
サポートする側、される側。
会社の代表と、その秘書。
あからさまな線を引いたのは、どちらが先だったのだろう。
そうこうしている内、追われるように過ぎていく日々の中で、彼のあの瞳の事は、私の記憶の奥底に埋もれてしまっていたのだった。