斑くんの激重愛に抗うためには





「周防、俺と帰ろうよ」



 私の足を止めた進藤くんに、「え」と声が出る。

 斑くんを教室まで迎えに行きたかったんだけど……。

 約束してるわけじゃないから、放っておいたらすぐ一人で帰っちゃうんだもん。私に用事がないとき以外は一緒に帰ってるのにさ。



「どうしたの進藤くん、急だね」

「急じゃないよ。前から誘おうって考えてた」

「へ、え~……」

「なあに、その疑り深い顔」



 そんな兆候、あったっけ? 身に覚えないよ。



「ダメなら別の日に改めるけど」

「あ、いや、ダメってわけじゃ」



 とっさに否定した。その際軽く手を横に振っていたら、がっちりと掴まえられてしまう。



「じゃ、行こ」

「え!?」



 そのまま廊下まで連れ出され、校舎を出るための最適解ルートを進んでいく。

 ほんとにどうしたんだろう!? なんか焦ってる……?

< 15 / 101 >

この作品をシェア

pagetop