斑くんの激重愛に抗うためには
🖤中編🖤




 体が動かしにくいなあ、と感じて意識を浮上させる。

 寝返りを打とうにも、固くて重心移動がうまくいかない。


 そう分析したところで、自分が今まで眠っていたことを把握した。


 あれ、いつの間に家まで帰ったんだっけ……?

 斑くんの家で、ベッドの縁へ頭を乗せたまま斑くんを眺めていたのは思い出せるんだけど。

 そこから、……もしかして寝落ちした?


 てことは、ここ、私の家じゃないんじゃ……。


 パチッと目を開け、周囲の景色を確認した。

 私の部屋と違って家具がほとんどなく、広々とした印象を覚える。


 やっぱり、斑くんの部屋のまま……、だ……?



「へ……?」

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