斑くんの激重愛に抗うためには
「進藤って結構、回りくどいよねー……」
「え、だよね? 何を言いたいかよくわからないとき多い」
ミカちゃんも同じこと思っててくれた。
私の認識、間違ってないんだ。
「で、小鳩もこれだもんなあ」
「あれ、私も何か悪いみたいな言い方?」
やれやれと首を横に振るミカちゃん。
ねえ! ミカちゃんもはっきり言ってくれないんじゃん!
階段を下り、靴を履き替える。
軽快な足取りで校門に向かっていたのに……見知った顔があって動きがにぶった。
「おー、スオウちゃんはっけーん」
下校時オールスターズだ。
やめてよ。隣にミカちゃんがいるんですよ。
「おれ、考えたことあってさ~? マダラも当然諦めないけど、その前にスオウちゃんを手に入れたら最高じゃない? って」
気にせず話し出すのも、なんとなく予想できていた。