二人で恋を始めませんか?
キュンキュンする!
「おはよう、茉莉花」
「おはようございます」
迎えたお盆休み初日。
優樹は車で茉莉花のマンションに迎えに来た。
今日の茉莉花は、ボートネックのネイビーのワンピースで、白のベルトがアクセントになったクラシカルな雰囲気のものだった。
胸元には桜貝のネックレスが光っている。
優樹は、にっこり笑顔を浮かべる茉莉花に目を細めた。
「可愛いな、茉莉花」
「ほんと? ホテルのアフタヌーンティーって、この格好で大丈夫でしょうか」
「もちろん。でも今日は俺のそばを離れるなよ?」
「はい。はぐれないように気をつけます」
そうじゃなくて、と言おうとして優樹はやめておく。
そう思わせておいた方がいい。
少しでも離れたら、茉莉花は誰かに声をかけられそうな気がした。
「時間まで、どこか行きたいところはある?」
車に乗り込むと、茉莉花に尋ねる。
「特には。それより普段こんな高級ホテル行く機会がないから、ゆっくりお庭を見て回りたくて」
「それならそうしよう」
都内は道路も空いていて、あっという間に到着した。
「広いですね。緑がいっぱい。都心にこんな場所があるなんて」
茉莉花はうっとりと、あちこちに目を奪われている。
ヒールの高い足元が危うく、優樹は茉莉花のウエストを抱き寄せた。
茉莉花はピタリと優樹に身体を寄せたまま、ロビーの装飾に見とれている。
「素敵……。どこかのお城みたいですね」
「シャンデリアに気を取られて、靴が脱げないようにな、シンデレラ」
「ふふっ、脱げたら拾ってくださいね、王子様」
そんな会話を楽しみながら、見つめ合って微笑む。
フロントで荷物を預けると、早速庭園を散策した。
「手入れが行き届いていて、見事なお庭ですね。お花が咲き乱れて、とても綺麗……」
「奥は和風の庭園で、滝も流れてるみたいだぞ」
「そうなの? 素敵」
ゆっくりと歩きながら身も心もリフレッシュし、カフェでひと休みしてから、いよいよアフタヌーンティーに向かった。
「おはようございます」
迎えたお盆休み初日。
優樹は車で茉莉花のマンションに迎えに来た。
今日の茉莉花は、ボートネックのネイビーのワンピースで、白のベルトがアクセントになったクラシカルな雰囲気のものだった。
胸元には桜貝のネックレスが光っている。
優樹は、にっこり笑顔を浮かべる茉莉花に目を細めた。
「可愛いな、茉莉花」
「ほんと? ホテルのアフタヌーンティーって、この格好で大丈夫でしょうか」
「もちろん。でも今日は俺のそばを離れるなよ?」
「はい。はぐれないように気をつけます」
そうじゃなくて、と言おうとして優樹はやめておく。
そう思わせておいた方がいい。
少しでも離れたら、茉莉花は誰かに声をかけられそうな気がした。
「時間まで、どこか行きたいところはある?」
車に乗り込むと、茉莉花に尋ねる。
「特には。それより普段こんな高級ホテル行く機会がないから、ゆっくりお庭を見て回りたくて」
「それならそうしよう」
都内は道路も空いていて、あっという間に到着した。
「広いですね。緑がいっぱい。都心にこんな場所があるなんて」
茉莉花はうっとりと、あちこちに目を奪われている。
ヒールの高い足元が危うく、優樹は茉莉花のウエストを抱き寄せた。
茉莉花はピタリと優樹に身体を寄せたまま、ロビーの装飾に見とれている。
「素敵……。どこかのお城みたいですね」
「シャンデリアに気を取られて、靴が脱げないようにな、シンデレラ」
「ふふっ、脱げたら拾ってくださいね、王子様」
そんな会話を楽しみながら、見つめ合って微笑む。
フロントで荷物を預けると、早速庭園を散策した。
「手入れが行き届いていて、見事なお庭ですね。お花が咲き乱れて、とても綺麗……」
「奥は和風の庭園で、滝も流れてるみたいだぞ」
「そうなの? 素敵」
ゆっくりと歩きながら身も心もリフレッシュし、カフェでひと休みしてから、いよいよアフタヌーンティーに向かった。