私を忘れた彼を やっぱり私は忘れられない
ある日突然訪ねて来てモデルをやりたいと
言う幸の非常識な条件も快く呑んでくれて
ユキを探すというのが幸の大きな目標だと
理解してくれている。

そして、幸がこの仕事をやりたくて
やっているのではない事も
よくわかってくれていた。

それなのにやっと見つけたユキが
他の女の人と暮らしていた。

もちろん彼女の母親も一緒にだが、そういう
状況ですぐに幸の所に戻ってこないユキを
許せないと憤ってもくれている。

幸は貝原の優しさをありがたいと思っている

最後に貝原の期待に応えて自分のできる
限りの事をやろうと思ったのだ。

貝原が決めた3年という期限まであと
半年と少しだ。

そこまではただひたすら仕事に全力を
尽くそうと思う。

その後は東京を離れて静かで気候も
よく暖かい所で暮らせたらいいなと
思っている。

ユキのように愛せる人はもういない
だろうけれど、もう少し年を取れば
一緒にいてもいいと思えるような人には
巡り合えるかもしれない。

幸はその日久しぶりにレオンに会いたく
なったので、三崎に連絡して予約が
取れそうなのでクラブに向かった。

クラブのCMの撮影の後、このクラブの
会員にしてくれた三崎に甘えて
何度かレオンに乗りに行っている。

今では駈足までできるようになった。

レオンとの相性がとてもいいようで、
月に最低でも2回は行っている。

この頃は三崎とトレッキングにも
出かけるようになった。

ユキが見つかって、心に余裕もなくクラブに
来るのは3週間ぶり位になる。
< 59 / 125 >

この作品をシェア

pagetop