私を忘れた彼を やっぱり私は忘れられない
そんな思いで裕美はケンと一緒に東京に
向かっているのだ。

ケンが選んだマンションは山手線の駅が
近くケンの勤める法律事務所まで2駅で
ドアツードアで20分もかからないらしい。

駅もにぎやかな所で歩いて行ける所に
スーパーもドラッグストアーもあるし、
駅の周りにはレストランや居酒屋等
食べ物屋がいっぱいある。

電車に乗れば大型のショッピングモールも
すぐに行けるし渋谷や原宿、六本木など
田舎でもよく名を聞くおしゃれな街にも
すぐに行ける。

ケンは朝ご飯は一緒に食べるが夜はいつも
遅くて仕事が忙しいようだ。

約3年のブランクを取り戻すのに必死で
大変そうだ。

遅い時間に家に帰って裕美の作った食事を
とると自分の部屋でまた何か仕事をしている

休みの日も事務所に出て行ったり、裕美に
かまってやれなくてごめんと言ってくれるが、
裕美は最初は珍しく色んなところに出かけて
それなりに楽しんでいたが、今は人が
いっぱいの電車には乗る気になれないし、
デパートなどの人込みも苦手だと
最近気づいた。

昨日は久しぶりに午後から休みが取れると
いうので、ケンがどこでも行きたい所に
連れて行ってくれると言ったが、どこも
思いつかず家でケンとゆっくり
したいと言った。
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