私を忘れた彼を やっぱり私は忘れられない
幸は何の予定も立てずに沖縄に来て
とりあえずは、那覇から少し離れた所にある
恩納村のリゾートホテル
“ホテル・ラ・ルミエール沖縄”という
ホテルに電話して予約を取った。

このホテルは東京にもあって、そこはよく
行くホテルでもあったので、その系列の
ホテルなら安心だと思っただけなのだが、
泊まってみると夜にはイルミネーションが
美しくホテルがまるで浮かび上がっている
ような照明デザインがされているのだ。

部屋の窓からプールを見るとここも
ライテイングが美しく設計されている。

そしてプールサイドから庭に向けての道の
両サイドにはたくさんの楽しそうな
屋台が並んでいる。

幸はすぐに出かけて行って琉球ガラスの
グラスや沖縄独特のミンサー織の
ランチョンマットや小物入れが素敵で
ついお土産に買ってしまった。

そのホテルで2泊してほとんど部屋で
ゆっくり過ごしながら、さてこれから
どうするかなあと考えていた。

貝原との約束の3年は過ぎたので、
一度自分をリセットしたいと長いお休みを
もらったのだ。

まだ、貝原の事務所を辞めるとも続けるとも
決めてはいない。

この先の自分の暮らしをどうするのか
どうしたいのかしっかり考える必要があった

ユキが見つかってが結局ユキは幸の元には
帰ってこなかった。

ユキがまた弁護士として働き始めて
半年が過ぎた。
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