ラスト・ゲーム
謎のメール

始まり

始まりは、一通のメール。
ピロン!
ん?何かしら?
またSchool messengerβ(スクールメッセンジャー・ベータ、以下スクメン)のメールかしら?
スクメンは学校と生徒を繋いでいるアプリ。
学校で配布されてるiPadに入ってるんだけど…
どれかしら?

< 校内メール
霧ヶ丘女子学院公式 より

明日の夜19:00に学校の校門へ来てね。
私服でOK!
あなたの願いごと、叶えます。
       強制です。
            ♡お気に入り

…?
なんなのよ、これ。
願いごと叶えます?
強制です?
学校にしては変なメールね。
でも学校に逆らったら大問題とかになりそうだし…
行くか…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
叶えたい願いなら一つだけある。
あやめグループという財閥程度の大企業がある。
誰も逆らえないほどに大きい。
そして私たちのクラスメイトが殺された。
あやめの主催のゲームによって。
殺し合い、恨み合い、妬み合い。
とにかく残酷だった。
その後私は転校が決まって、今はこの霧ヶ丘女子学院に通っている。
私の願いはただ一つ。
あやめを止めるのは難しいと言っても過言ではない。
でも、あやめを止められるなら、止めたい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次の日の午後7時。
校門前まできた…
…なんだ?
「水木かなたか?」
自分の名前に反応する。
そこには、女性が立っていた。
あ、申し遅れたわ。
私の名前は水木かなた。(みずき-)
あれ?この人…
確かここの学校の先生だ。
苗字は忘れたけど、カナエ先生だった気がする…
独特の関西弁を喋っていたから、ちょっと気になってた。
もしかしてカナエ先生も集まりかしら。
「この匂い嗅いでみやー!」
匂い?
なんだ?
カナエ先生の手にはシートみたいなのがしかない。
シートに近づく…
……あれ…
頭がぼんやりしてきた…
次の瞬間瞬く間に私の意識は吹っ飛んでしまった。
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