鉄の女社長は離婚したいのに人たらし御曹司に溺愛される
「絢乃さんは行きつけのコーヒーショップはある?」
「ないわよ。コーヒーは日常的に飲むけど、味覚は鋭くないしこだわりもないの。どこの店のコーヒーもおいしくいただけるわ。昴さんは?」
「俺もこだわりはないが、会社の近くに行きつけがある。八十歳のマスターがひとりでやってる店で、淹れてくれるコーヒーは間違いなくうまい。マスターの顔が見たいから通ってるのもあるけどね」
「素敵ね。私も常連になれそうな店を探してみようかしら」
(そういえば昨日から、仕事の話を一切してないわね……)
初めて会った昨年の秋も親族顔合わせの日も、仕事や経済の話題が多かったように思う。
今は実のない話をしていていると思うのに不思議と心地よく、またこうしてコーヒーを飲みたい気持ちになっていた。
「ないわよ。コーヒーは日常的に飲むけど、味覚は鋭くないしこだわりもないの。どこの店のコーヒーもおいしくいただけるわ。昴さんは?」
「俺もこだわりはないが、会社の近くに行きつけがある。八十歳のマスターがひとりでやってる店で、淹れてくれるコーヒーは間違いなくうまい。マスターの顔が見たいから通ってるのもあるけどね」
「素敵ね。私も常連になれそうな店を探してみようかしら」
(そういえば昨日から、仕事の話を一切してないわね……)
初めて会った昨年の秋も親族顔合わせの日も、仕事や経済の話題が多かったように思う。
今は実のない話をしていていると思うのに不思議と心地よく、またこうしてコーヒーを飲みたい気持ちになっていた。