酔って寝てたら保護されましたが、これが恋の始まりだなんて聞いてません〜警察官の甘やかな独占欲に包まれて〜
朝の霞ヶ関は、警察庁の庁舎にも忙しない空気が流れていた。
拓真は生活安全局・生活安全総務課の執務室で、端末に向かって報告書をまとめていた。
担当する業務は、治安対策に関する広報や、自治体との連携、防犯ボランティアに関する助成の管理など。
一見地味だが、警察と市民の間に橋をかけるような、大事な仕事だと感じていた。
ある日、防犯に関する合同会議の資料を見ていると、「東京日報」という文字が目に留まった。
読み進めると、記者による取材が入っていることを知る。
──あ、奈緒の会社だ。
もしかして、同じ記事に関わることもあるのかな。
まだそんな日が来るとは限らないけれど、仕事を通じてまた彼女の名前を目にすることがあるかもしれない。
ふと、それを楽しみに思っている自分に気づいた。
「瀬戸」
上司の声に顔を上げると、課長が資料を手に近づいてきていた。
「最近、仕事が板についてきたな。飲み込みが早くて助かるよ」
「ありがとうございます。まだ覚えることばかりですけど、少しずつ慣れてきました」
「君のような現場経験者がここにいてくれると頼もしいよ。調整も丁寧だし、言葉の選び方が柔らかい」
「現場では、言い方ひとつで警戒されることもありましたから。今はその逆ですね」
課長は満足げに頷き、「この調子で頼む」と肩を軽く叩いて去っていった。
拓真は深く息を吸って、再び端末に向き直る。
机の隅には、奈緒がくれた文具が小さく鎮座している。
仕事も、恋も、これからも同じ街で進んでいく。
そんな実感が、心にじんわりと広がった。
拓真は生活安全局・生活安全総務課の執務室で、端末に向かって報告書をまとめていた。
担当する業務は、治安対策に関する広報や、自治体との連携、防犯ボランティアに関する助成の管理など。
一見地味だが、警察と市民の間に橋をかけるような、大事な仕事だと感じていた。
ある日、防犯に関する合同会議の資料を見ていると、「東京日報」という文字が目に留まった。
読み進めると、記者による取材が入っていることを知る。
──あ、奈緒の会社だ。
もしかして、同じ記事に関わることもあるのかな。
まだそんな日が来るとは限らないけれど、仕事を通じてまた彼女の名前を目にすることがあるかもしれない。
ふと、それを楽しみに思っている自分に気づいた。
「瀬戸」
上司の声に顔を上げると、課長が資料を手に近づいてきていた。
「最近、仕事が板についてきたな。飲み込みが早くて助かるよ」
「ありがとうございます。まだ覚えることばかりですけど、少しずつ慣れてきました」
「君のような現場経験者がここにいてくれると頼もしいよ。調整も丁寧だし、言葉の選び方が柔らかい」
「現場では、言い方ひとつで警戒されることもありましたから。今はその逆ですね」
課長は満足げに頷き、「この調子で頼む」と肩を軽く叩いて去っていった。
拓真は深く息を吸って、再び端末に向き直る。
机の隅には、奈緒がくれた文具が小さく鎮座している。
仕事も、恋も、これからも同じ街で進んでいく。
そんな実感が、心にじんわりと広がった。