魔法使い時々王子
ルーサとの初日の案内を終え、ロザリアとシドは王宮の一室に戻る。
ロザリアはソファに腰を下ろし、大きくため息。

「まったく……あの子(ルーサ)は人の心臓を試すような真似ばかりするわね」
「……変わってますよね。けど、楽しんでるようにも見えました」シドは肩を竦める。
「ええ。あの性格に振り回されているのは、きっとメアリーの方でしょう」
「ロザリア様も十分振り回されてるように見えましたけど」

ロザリアが苦笑する。

「……あの人と顔を合わせるのも、久しぶりだったわ」
「口では散々悪く言ってますけど、本当は仲がいいんでしょう? メアリーさんと」
「……ふふ、そう見える?」
「ええ。悪友って、そういうものでしょう」

ロザリアは少し目を伏せ、笑みをこぼす。
「まったく、あんたには敵わないわね」
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