魔法使い時々王子
「星晶のことか?」
リトが静かに口を開いた。
「それとも、アスタリトの元王子に言われたことを迷っているのか?」
アリスは苦笑した。
「……シドね」
窓の外へ視線を向ける。
「まあ、そうね。そろそろ答えを出さなきゃいけないなって……」
その言葉に、リトは読んでいた本を閉じた。
そして少し考えるように視線を遠くへ向ける。
「やっぱり、イスタリア王は星晶を諦めるつもりはないのか」
「ええ。兄さんが必死に説得したみたいだけど、無駄だったみたい。手紙にもそう書いてあったわ」
しばし沈黙が落ちる。
やがてリトはアリスへ視線を戻した。
「どちらにしても」
その声は穏やかだった。
「アリスが決めたことなら、俺は協力する」
まっすぐな言葉だった。
アリスは少し目を見開く。
そして柔らかく微笑んだ。
「ありがとう、リト」
その時だった。
「――何に協力するの?」
場違いなほど明るい声が響く。
アリスはびくりと肩を震わせた。
「ロ、ローズ……!」
慌てて振り返る。
いつの間に来たのか、ローズがにこにこと立っていた。
「何の話をしていたの?」
興味津々といった様子で二人を見比べる。
リトは小さくため息をついた。
「聞いてたなら分かるだろ」
「聞いてないわよ。途中からだもの」
ローズは悪びれもせず言い放った。
リトが静かに口を開いた。
「それとも、アスタリトの元王子に言われたことを迷っているのか?」
アリスは苦笑した。
「……シドね」
窓の外へ視線を向ける。
「まあ、そうね。そろそろ答えを出さなきゃいけないなって……」
その言葉に、リトは読んでいた本を閉じた。
そして少し考えるように視線を遠くへ向ける。
「やっぱり、イスタリア王は星晶を諦めるつもりはないのか」
「ええ。兄さんが必死に説得したみたいだけど、無駄だったみたい。手紙にもそう書いてあったわ」
しばし沈黙が落ちる。
やがてリトはアリスへ視線を戻した。
「どちらにしても」
その声は穏やかだった。
「アリスが決めたことなら、俺は協力する」
まっすぐな言葉だった。
アリスは少し目を見開く。
そして柔らかく微笑んだ。
「ありがとう、リト」
その時だった。
「――何に協力するの?」
場違いなほど明るい声が響く。
アリスはびくりと肩を震わせた。
「ロ、ローズ……!」
慌てて振り返る。
いつの間に来たのか、ローズがにこにこと立っていた。
「何の話をしていたの?」
興味津々といった様子で二人を見比べる。
リトは小さくため息をついた。
「聞いてたなら分かるだろ」
「聞いてないわよ。途中からだもの」
ローズは悪びれもせず言い放った。