魔法使い時々王子
「ローズ、どうかしたの?」

アリスが尋ねると、ローズはにっこりと笑った。

「アリスとお茶しようと思って部屋に行ったら、ここだって聞いて来たの」

そう言った後、ローズはアリスとリトの顔を交互に見た。

「それより二人って仲良しなの?」

興味津々な様子だ。

リトは途端に不機嫌そうな顔をした。

アリスは苦笑する。

「ここでよく一緒に本を読んでいるのよ」

「ふーん」

ローズは納得したような、していないような返事をした。

「それより、私に何か用事だったんじゃないの?」

「あ、そうそう!」

ローズはぱっと表情を明るくした。

「ダリウスのことでお願いがあるの!」

その言葉にアリスは嫌な予感がした。

「お願い?」

「私も謁見に同席させて!」

アリスとリトは同時に目を瞬かせた。

「…え?」

「だって、昨日はあまりお話できなかったんだもの!もっとダリウスのことを知りたいの!」

「ローズ……」

アリスは額に手を当てた。
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