魔法使い時々王子
午後になると、アリスはセオの執務室へ呼ばれていた。
扉を開けると、そこにはセオと側近のウィルがいた。
セオはちょうどサインを終えた書類をウィルへ手渡しているところだった。
「アリス、呼び出してすまないね。そこへ掛けて」
「ええ」
アリスがソファへ腰掛けると、ウィルは書類の山を抱え、一礼して部屋を出ていった。
扉が閉まる。
二人きりになった部屋で、アリスはセオを見つめた。
「仕事、大変そうね。大丈夫?」
「僕は大丈夫だよ」
セオは微笑む。
「それより、アリスの方こそ大丈夫かい?」
その言葉に、アリスは昨夜のことを思い出した。
ほんの少しだけ、視線を落とす。
「ああ言われても……仕方ないわ」
「そんなことはない」
セオはすぐにそう言った。
「辛い思いをさせたね。すまなかった」
「セオが謝ることじゃないわ!」
アリスは慌てて首を横に振る。
「少しびっくりしたけど……私は平気よ!」
そう言って笑うアリスを見て、セオも優しく微笑んだ。
「そうか……」
アリスはふと、昨日のことを思い出す。
「お母様にも助けていただいて……とても嬉しかったわ」
「まさか母上が舞踏会に顔を出すとは、僕も驚いたよ」
セオも少し意外そうに笑った。
そして、しばらく沈黙した後。
セオはゆっくりと視線を上げた。
「……あの計画の件だけど」
アリスの表情が少し強張る。
「父上にも話して、今、慎重に考えているところだ」
セオはアリスを真っ直ぐ見つめた。
「すまない。もう少しだけ、待ってはくれないか」
アリスは膝の上で手をぎゅっと握った。
そして、小さく頷いた。
「……ええ。分かったわ」
扉を開けると、そこにはセオと側近のウィルがいた。
セオはちょうどサインを終えた書類をウィルへ手渡しているところだった。
「アリス、呼び出してすまないね。そこへ掛けて」
「ええ」
アリスがソファへ腰掛けると、ウィルは書類の山を抱え、一礼して部屋を出ていった。
扉が閉まる。
二人きりになった部屋で、アリスはセオを見つめた。
「仕事、大変そうね。大丈夫?」
「僕は大丈夫だよ」
セオは微笑む。
「それより、アリスの方こそ大丈夫かい?」
その言葉に、アリスは昨夜のことを思い出した。
ほんの少しだけ、視線を落とす。
「ああ言われても……仕方ないわ」
「そんなことはない」
セオはすぐにそう言った。
「辛い思いをさせたね。すまなかった」
「セオが謝ることじゃないわ!」
アリスは慌てて首を横に振る。
「少しびっくりしたけど……私は平気よ!」
そう言って笑うアリスを見て、セオも優しく微笑んだ。
「そうか……」
アリスはふと、昨日のことを思い出す。
「お母様にも助けていただいて……とても嬉しかったわ」
「まさか母上が舞踏会に顔を出すとは、僕も驚いたよ」
セオも少し意外そうに笑った。
そして、しばらく沈黙した後。
セオはゆっくりと視線を上げた。
「……あの計画の件だけど」
アリスの表情が少し強張る。
「父上にも話して、今、慎重に考えているところだ」
セオはアリスを真っ直ぐ見つめた。
「すまない。もう少しだけ、待ってはくれないか」
アリスは膝の上で手をぎゅっと握った。
そして、小さく頷いた。
「……ええ。分かったわ」