激重年下わんこに懐かれてます
 ……重い。正直、重い。いろいろと。
 だけど。不思議とそれが嫌じゃない。

「お金稼ぐ人がいないと生活できないもんね」
「そういう意味じゃない。あなたが好きなの!」

 怒ったように言い返され、私は苦笑した。からかっただけなのに、本気で返してくれるのが嬉しい。

「シャワー浴びて来るから、出たら一緒にご飯食べよ」
「うん。そのあと……べたべたしていい?」

「はいはい」
 答えると、彼はぱあっと顔を輝かせた。
「約束だよ! ごはん、すぐに食べられるように準備しておくね!」

 彼はうきうきとキッチンに向かい、私はくすっと笑った。
 彼のために仕事をする、そんな生活も悪くないな、って。




< 3 / 3 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:5

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

表紙を見る
表紙を見る
私と彼の溺愛練習帳

総文字数/129,571

恋愛(その他)192ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop