過保護な医者に心ごと救われて 〜夜を彷徨った私の鼓動が、あなたで満ちていく〜
ふたりでソファに腰掛けたまま、ゆったりとした時間が流れる。
雪乃はブランケットを膝にかけ、湯呑を両手で包み込むようにして持ち、ゆっくりとほうじ茶を口に運んだ。
香ばしい温かさが喉を通って、じんわりと体の奥に広がっていく。
ふと、神崎がさりげなく雪乃の手首に指を添えた。
「……また医者モードになってる」
雪乃が小さく笑ってそう言うと、神崎もふっと息を抜いたように微笑んだ。
「しばらくは医者モードのつもりだよ。まだ全快じゃないんだから」
指先で、一定のリズムを感じ取りながら、彼はやさしい声で続ける。
「神崎先生に見張られてたら、何もさせてくれなさそう」
雪乃が少し困ったように言うと、神崎はあっさりと頷いた。
「うん、何もさせないつもり」
その断言ぶりに、思わず雪乃は噴き出しそうになる。
「……息してるだけで偉いよ、雪乃は」
「先生、甘やかしすぎです」
「うん、知ってる」
笑い合いながらも、言葉の端々に本気が滲んでいて、雪乃の胸の奥が少しだけ熱くなった。
ただ座っているだけなのに、こんなにも満たされる時間があるのだと、思い知らされるようだった。
雪乃はブランケットを膝にかけ、湯呑を両手で包み込むようにして持ち、ゆっくりとほうじ茶を口に運んだ。
香ばしい温かさが喉を通って、じんわりと体の奥に広がっていく。
ふと、神崎がさりげなく雪乃の手首に指を添えた。
「……また医者モードになってる」
雪乃が小さく笑ってそう言うと、神崎もふっと息を抜いたように微笑んだ。
「しばらくは医者モードのつもりだよ。まだ全快じゃないんだから」
指先で、一定のリズムを感じ取りながら、彼はやさしい声で続ける。
「神崎先生に見張られてたら、何もさせてくれなさそう」
雪乃が少し困ったように言うと、神崎はあっさりと頷いた。
「うん、何もさせないつもり」
その断言ぶりに、思わず雪乃は噴き出しそうになる。
「……息してるだけで偉いよ、雪乃は」
「先生、甘やかしすぎです」
「うん、知ってる」
笑い合いながらも、言葉の端々に本気が滲んでいて、雪乃の胸の奥が少しだけ熱くなった。
ただ座っているだけなのに、こんなにも満たされる時間があるのだと、思い知らされるようだった。