過保護な医者に心ごと救われて 〜夜を彷徨った私の鼓動が、あなたで満ちていく〜
救急隊から、聖南医科大学附属病院のERに搬送要請の連絡が入った。
「20代女性、急性アルコール中毒疑い。意識レベルJCSⅡ、バイタル不安定。既往歴は不明。店側によると名前は“大原雪乃”。」
その情報を受け取った救急科のクラークは、素早く電子カルテの検索画面を立ち上げ、生年月日と名前で照会をかける。
「ありました、大原雪乃。2000年5月28日生まれ。直近で循環器内科……神崎大雅先生が主治医になっています。」
救急科の当直医がクラークに顔を向けた。
「既往歴、何か出てる?」
クラークはパソコン画面に目を落とし、スクロールしてから一言、
「心室中隔欠損です。」
医師が軽く眉をひそめる。
心臓に持病を抱えた患者にしては状況が危うい。
搬送理由はあくまで“急性アルコール中毒疑い”だったが、それだけでは済まない可能性もある。
すぐに、神崎のPHSが鳴らされた。
その着信が、静かだった循環器内科の当直室に、緊張を走らせる合図となった。
「20代女性、急性アルコール中毒疑い。意識レベルJCSⅡ、バイタル不安定。既往歴は不明。店側によると名前は“大原雪乃”。」
その情報を受け取った救急科のクラークは、素早く電子カルテの検索画面を立ち上げ、生年月日と名前で照会をかける。
「ありました、大原雪乃。2000年5月28日生まれ。直近で循環器内科……神崎大雅先生が主治医になっています。」
救急科の当直医がクラークに顔を向けた。
「既往歴、何か出てる?」
クラークはパソコン画面に目を落とし、スクロールしてから一言、
「心室中隔欠損です。」
医師が軽く眉をひそめる。
心臓に持病を抱えた患者にしては状況が危うい。
搬送理由はあくまで“急性アルコール中毒疑い”だったが、それだけでは済まない可能性もある。
すぐに、神崎のPHSが鳴らされた。
その着信が、静かだった循環器内科の当直室に、緊張を走らせる合図となった。