四神、騎士団と出会う【四神の国の朱雀さま×あやかし戦記】
満天の星に、大きな満月が輝く空の下。北に位置する街の外れにある森の中には、5人の男性と大きな怪物がいた。
その怪物を見て黒い髪に緑の瞳の男性が、胸辺りまで伸びたオレンジの髪を一つにまとめた男性――朱雀に向かって指示を出す。
「分かった。玄武、あの怪異の弱点は?」
朱雀が黒い髪に緑の瞳の男性――玄武に話しかけると、玄武は「不明。初めて見る怪異だ」と首を横に振った。
怪異。人の目には見えておらず、人に害を成す存在である。
そんな怪異と戦うのが、朱雀や玄武含めた四神たちである。四神たちもまた、人の目には見えない。
「白虎、青龍は隙を狙ってひたすら攻撃して。弱点見つけたい。颯真は、朱雀のサポートを」
玄武が、他の四神や神の従者で朱雀の側近を務める颯真にも指示を出す。
朱雀が玄武の指示通りに動こうとした時、怪異の放つ独特な気配が一瞬消え、朱雀の後ろへと移る。
「――えっ」
朱雀が後ろを振り向くと、怪異は朱雀に手をかざしており、玄武は「まずい!逃げろ、朱雀!」と叫んだ。
刹那、朱雀の体が黒いモヤのようなものに包まれる。
「朱雀さま!!」
そんな颯真の声を最後に朱雀は意識を失い、モヤが晴れると怪異と朱雀の姿は、そこにはなかった。
その怪物を見て黒い髪に緑の瞳の男性が、胸辺りまで伸びたオレンジの髪を一つにまとめた男性――朱雀に向かって指示を出す。
「分かった。玄武、あの怪異の弱点は?」
朱雀が黒い髪に緑の瞳の男性――玄武に話しかけると、玄武は「不明。初めて見る怪異だ」と首を横に振った。
怪異。人の目には見えておらず、人に害を成す存在である。
そんな怪異と戦うのが、朱雀や玄武含めた四神たちである。四神たちもまた、人の目には見えない。
「白虎、青龍は隙を狙ってひたすら攻撃して。弱点見つけたい。颯真は、朱雀のサポートを」
玄武が、他の四神や神の従者で朱雀の側近を務める颯真にも指示を出す。
朱雀が玄武の指示通りに動こうとした時、怪異の放つ独特な気配が一瞬消え、朱雀の後ろへと移る。
「――えっ」
朱雀が後ろを振り向くと、怪異は朱雀に手をかざしており、玄武は「まずい!逃げろ、朱雀!」と叫んだ。
刹那、朱雀の体が黒いモヤのようなものに包まれる。
「朱雀さま!!」
そんな颯真の声を最後に朱雀は意識を失い、モヤが晴れると怪異と朱雀の姿は、そこにはなかった。
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