黒いヒール
等身大の自分を
審査されていると思うと
心が擦り減る

立っているだけでも
脚が震えた

一歩踏み出すと
痛くて痛くて
その場でしばらく立ち止まっていた

家に着いて
自分の足を見てみると
つま先とかかとに
赤い擦り傷ができていた

ヒリヒリと傷が痛んだ
痛くて痛くて
怪我をすることが怖くなった
歩くことが怖くなった

でも
歩き続けないと前へ進めない

時間をかけながら
一歩、また一歩と
私は歩み続けた

すると、慣れてきた

絆創膏を貼らなくても
長い距離を歩いても
足は痛くならない

姿勢を崩さずに
真っ直ぐと歩けている

目に見えなくても
自分の中で何かが変わっている

継続は力なり
努力や結果を認められなくても
少しずつ成長できている
それは、確かなことだ

ゴールはまだ遠い
でも、続けていれば
一歩、また一歩と近くなっていく

「もう、疲れた」と立ち止まっても
「どうしよう」と道を見失っても
後ろに下がらず、続けていれば
ゴールは遠ざからない

祈りを込めて
想いを託して
一歩、また一歩と
今日も
足を踏み出す
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