小さいころからずっと好き


しまったという顔をする佐々木さんは小さく謝り、なつみとそそくさと帰っていった。



「ちょっ……!」



引き留めようとした未桜の声はむなしくリビングに響くのであった。


2人が去った後も、しばらく沈黙が続く。


新に話しかけようと思うが、さっきの佐々木さんの言葉を思い出してしまい、未桜は顔を俯かせていると、心地よい声で名前を呼ばれる。



「……な、なに」


「顔上げてよ」



顔を横に振り、新からの申し出に拒否する。



「じゃあ、これ食べちゃね。全部」



食べる……?


甘い匂いが鼻をくすぐる。



「イチゴのショートケーキ」


「イチゴ?」



自分の好物ということもあり思わず、未桜は顔を上げてしまい、新と目が合ってしまう。



「食い意地すご」


「うるさい……」


「みぃちゃんって、そんなに顔赤くなることあるんだ」



顔をあげたくなかった理由を新にあてられてしまい、もう1度顔を俯かせる。


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