小さいころからずっと好き
玄関には、すでにみぃちゃんがいた。
家の中で制服を着て見せびらかしていたので、見慣れているはずなのに目が奪われる。



「何そのネクタイ、結び方おかしいよ?」



すっと、みぃちゃんの手がネクタイにかかり、緊張が走る。



「いい感じじゃない?新入生代表なんだから、しっかりしなよね!」



きれいに整えられたみたいで、満足げな表情をする。



「いちゃいちゃしてないで、2人とも行くわよー」



暖かい日差しを浴びながら、新しい1歩を踏み出した。
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