小さいころからずっと好き
新に言われるがまま、目をつぶり少し待つ。


頭にぬくもりを感じ、髪の毛を耳にかけられる。



「なっ、何!?」


「危ないから~、刺さるよ」



刺さるって何!?


耳を触られて、くすぐったい。


早く終わってほしい。



「あとどのくらい……?」


「もう少し……」



目をつぶっているせいで、感覚が敏感になる。


しばらくすると、新のぬくもりが離れていく。



「目開けるよ……?」



そっとさっきまで触られたところに手を当てながら目を開ける。



「何これ……?バレッタ?」



手探りで形を確認する。



「かわいいね」


「急にどうしたの!?」



いつもの新なら『馬子にも衣装だな』とか言うのに、おかしい。



「急じゃないよ」



< 59 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop