君の隣が、いちばん遠い


新幹線に乗り込んだわたしたちは、4人並びの席に座る。

景色が流れていく窓の外を眺めながら、お菓子を開けたり、修学旅行のしおりを眺めたり、他愛もない話が続く。


「修学旅行って、何が正解かわかんないね」


柊くんがしおりをめくりながら言った。


「何がって?」

「自由時間、どこ行けば満足するのかとか、どう動いたらみんなが楽しいのかとか。…気ぃ使うじゃん?」

「そういうの気にしてくれる人が班にいるって、安心するよ」


紗英ちゃんがふっと微笑んだ。

柊くんの耳が少し赤くなっていたのを、私は見逃さなかった。






京都駅に着いたあと、まずはクラスごとのバスで移動。

最初に向かったのは清水寺だった。


修学旅行の定番と言えばここ。

階段を上がって、見晴らしのいい場所に出ると、京都の街が一望できた。

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