君の隣が、いちばん遠い
そんなふうに言い聞かせながらも、画面に表示された「合格」の文字。
それを見た瞬間、わたしは声にならない声をあげた。
「合格……した。わたし……、受かった!」
言葉にしたとたん、涙があふれてきた。
美帆ちゃんが「やったじゃん!」と声を上げる。
叔母さんも「よかった、本当によかったね」と目を潤ませていた。
叔父さんは照れたように「当然だよ。お前、がんばってたもんな」と言いながらも、目元が赤い。
家族に囲まれて笑っているこの瞬間、わたしは初めて「報われた」と思った。
スマホが震えた。
遥くんからのLINEだった。
〈俺も合格した!〉
そのメッセージを見た瞬間、胸の奥にまた新たな喜びが湧きあがってきた。
わたしはすぐに「電話していい?」と返して、通話をつないだ。
「……おめでとう、遥くん」
「ひよりも。よかった、ほんとによかったな」
彼の声は、いつものように穏やかで、でもどこか震えていた。