君の隣が、いちばん遠い
「ねえ、遥くん。わたしたち、第一志望……一緒に叶ったんだね」
「そうだな。夢が現実になったって感じ、まだ信じられないけど……でも、これからなんだろうな」
しばらく、何も言わずにお互いの呼吸だけを感じていた。
「大学生になっても、ちゃんと隣にいるよ」
そう言ってくれた彼の声が、心の奥に静かにしみ込んでいった。
午後、制服を着て学校へ行った。
合格の報告をしに、担任の久遠先生に会うためだった。
「久遠先生!」
廊下ですれ違った瞬間、わたしは思わず駆け寄って声をかけた。
「お、佐倉。……顔を見れば分かるな。合格したんだろ?」
「はいっ、受かりました。第一志望、教育学部……!」
「よくやったなあ……! おめでとう、本当に」
先生は目を細め、まるで自分のことのように喜んでくれた。