君の隣が、いちばん遠い
『たぶん、レンジでそのままでいいと思うよ(笑)』
『あ、そっか(笑)ありがとう。……なんかさ、同じことしてる感じして、ちょっと安心した』
その言葉に、わたしの方が救われたような気がした。
「そうだね……わたしたち、今、同じ方向に進んでるんだね」
声に出すと、なんだか嬉しくなった。
食事を終えて、少し休んだあと、明日買いに行く日用品をメモする。
電車で1時間の距離にいる遥くんの存在が、こんなに近く感じるのは、わたしの気持ちが彼に向いているからだ。
それは、きっと彼も同じ。
離れている時間が増えても、わたしたちの距離は、そんなに簡単には変わらない。
夕方、風がやわらかく部屋に入り込んできた。
新しいカーテンが揺れ、まるで春そのものがこの部屋にやってきたようだった。
——ピンポーン。
インターホンが鳴く。
ドキッとして扉を開けると、宅配便だった。
荷物を受け取り、ふとスマホを見れば、遥くんからのメッセージがまた一通。