ホワイト・サマー・エンド
焦燥
その日から俺は、図書館通いをやめた。
その代わり、「前回」と同じように、毎日のように衣都の病室へ通う。
そこで夏休みの宿題をして、衣都と話をして。面会時間が終われば帰り、せめてもとの願いでほんの少し本を読む。
―――俺が治療もどきをやめたからか、あの夜抜け出したことで無理をしていたのか、衣都の身体はどんどん衰弱していっていた。
付き合えた翌日には点滴を打たれていた。
その3日後には点滴が増え、薬も増えた。