ホワイト・サマー・エンド
「ミサンガ?」
「惜しい!」
組紐、っていうやつなんだけど。
衣都にそう教えられた俺は、そっと袋の中からそれを取り出す。
袋の中には一筋の龍のような、それこそ流れ星のような美しい紐が1本入っていた。
衣都の瞳の色のような、深い藍色の黒。眩しいほどの純白。そして鮮やかすぎるほどの青。美しい緑。
夏らしい爽やかな色合いで、しかし深く奥行きを持つ色とりどりの糸が織り込まれ、留め具には水晶と思しきビーズが付いている。