【番外編】過保護な医者に、今度は未来まで守られてます
甘やかしは、これからが本番
玄関のドアを開けると、ふわりと香る洗いたての柔軟剤の匂いと、温かい空気に包まれた。
「……ただいま」
口にした瞬間、仕事の緊張がふっとほどけて、少しだけ深く息をつく。
新しい職場、慣れない環境、責任のある業務。
上手くできた手応えもあるけど、やっぱり不安もゼロではない。けれど——
「おかえり」
リビングから現れたのは、ゆるいスウェット姿の大雅だった。
髪はまだ少し濡れていて、ついさっきまでシャワーを浴びていたのかもしれない。
「え、夜勤明けじゃ……寝てなかったの?」
驚いて問いかける雪乃に、彼は少し照れたように笑う。
「うん。寝ようと思ったんだけど、なんか……迎えたくなった」
その一言に、胸がふわりとあたたかくなる。
大雅の存在が、自分を根っこから支えてくれている。
今日一日、背筋を伸ばして働けたのは——彼がいるから。
「お疲れ様。よく頑張りました」
そう言って、大雅は彼女のカバンを受け取ると、そのまま雪乃を引き寄せて、優しく頭を撫でた。
「……ねえ、褒めてくれるの嬉しいけど、ちゃんと寝てなかったらダメだよ」
口ではたしなめながらも、寄りかかるように身体を預けてしまう。
こうして肩を抱かれているだけで、世界が穏やかになる気がした。
「わかってる。でも、俺にとってもこの時間がいちばん癒されるから」
耳元で囁かれて、くすぐったくて笑いがこぼれる。
大雅がいる。
だから、自分はちゃんと前を向ける。
少しの不安はある。
でも、それ以上に、大きな期待と——揺るがない安心がある。
もう、独りじゃない。
帰る場所が、ここにある。
「……今日のごはん、なにかリクエストある?」
「んー……雪乃の手料理がいい。なんでもいいから、君の味が食べたい」
くすぐったい台詞に笑いながら、エプロンを手に取る雪乃の背中を、大雅は静かに見つめていた。
「……ただいま」
口にした瞬間、仕事の緊張がふっとほどけて、少しだけ深く息をつく。
新しい職場、慣れない環境、責任のある業務。
上手くできた手応えもあるけど、やっぱり不安もゼロではない。けれど——
「おかえり」
リビングから現れたのは、ゆるいスウェット姿の大雅だった。
髪はまだ少し濡れていて、ついさっきまでシャワーを浴びていたのかもしれない。
「え、夜勤明けじゃ……寝てなかったの?」
驚いて問いかける雪乃に、彼は少し照れたように笑う。
「うん。寝ようと思ったんだけど、なんか……迎えたくなった」
その一言に、胸がふわりとあたたかくなる。
大雅の存在が、自分を根っこから支えてくれている。
今日一日、背筋を伸ばして働けたのは——彼がいるから。
「お疲れ様。よく頑張りました」
そう言って、大雅は彼女のカバンを受け取ると、そのまま雪乃を引き寄せて、優しく頭を撫でた。
「……ねえ、褒めてくれるの嬉しいけど、ちゃんと寝てなかったらダメだよ」
口ではたしなめながらも、寄りかかるように身体を預けてしまう。
こうして肩を抱かれているだけで、世界が穏やかになる気がした。
「わかってる。でも、俺にとってもこの時間がいちばん癒されるから」
耳元で囁かれて、くすぐったくて笑いがこぼれる。
大雅がいる。
だから、自分はちゃんと前を向ける。
少しの不安はある。
でも、それ以上に、大きな期待と——揺るがない安心がある。
もう、独りじゃない。
帰る場所が、ここにある。
「……今日のごはん、なにかリクエストある?」
「んー……雪乃の手料理がいい。なんでもいいから、君の味が食べたい」
くすぐったい台詞に笑いながら、エプロンを手に取る雪乃の背中を、大雅は静かに見つめていた。