その声を聞かせて
「なんだよ。俺、女嫌いだって言ったろ」

「え、でも私の事あっさり家に入れたくない?」

「そこからして俺的にもイレギュラーだったんだよ」

「そう…だったの…」

「うっかり声も出しちまうし」

そう言われましても…

「行く先々にお前いるし」

いやそれは私も偶然でして…

「ジムであんなに大暴れしてる女初めて見たし」

大暴れって…

「なのに雨に打たれて、怪我して動けなくなってるし」

それは…

「哀しい顔…してた」

凌は私の頬に手を添える。

「俺ならそんな顔させないって思ってた」

「凌…」

「この気持ちがなんなのか知りたくて、お前の事が知りたくて」

そんな風に思ってたなんて…

揺れる瞳で凌を見つめる。
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