その声を聞かせて
「ねぇ、私って可愛い?」

「は? 喧嘩売ってんの?」

「違うっつーの! 客観的に見てどうなのって話し!」

「嫉妬するくらい美人」

「ねぇ。あんたそんな事今まで一言も言わなかったじゃない。嘘つくな」

「ついてないわ!」

「え、まじ?」

「まじ」

「でも学校で彼氏できなかったけど?」

「そりゃあんたの兄貴と弟知ってりゃ誰も近づかないでしょ」

「え?」

「特に兄貴な。ずーっと睨み効かせてた」

知らなかったぞ!

「しかもあんたもあんなテコンドーで最強みたいな感じで誰が近づくってのよ。みんなビビってたわよ」

確かにビビられてるとは思ってた。
あれだけ避けられてれば。

波瑠のせいでもあったのね。

「んで? どうすんの? とりあえず黒に染める?」

「重くない? 夏だよ?」

「んじゃハイトーンの切っぱなしのボブだな」

究極の選択だな。

仕事は問題ない。
染髪自由だ。
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